Vol.12一年を振り返って

※ オールアバウトで掲載終了した記事を再編集しました。内容は公開時のものとなります。

2007年の一月から始まった「ガーデニングビギナーズレッスン」、シリーズでお届けしてきましたが、いよいよ最終回です。そこで今回は、一年間の庭作業とともにレッスンを振り返ってみましょう。

一月、ガーデニング事始め

「一年の計は、元旦にあり」とか。『今年こそは、何かを始めてみたい』という意欲が、ムクムクと湧いてくる時期でもあります。ということで、「ガーデニングビギナーズレッスン」がスタートしました。
百人いれば、そのガーデニングスタイルも百様です。無理をせず、気楽にガーデニングを始めていただきたいという気持ちから、Vol.1は【はじめよう!お気楽ガーデニング】と題して、ガーデニングを始めるにあたっての心構えや、自分にあったガーデニングスタイル、道具の揃え方、土の重要性などについてご紹介しました。

季節的にはガーデニングに不向きと思われがちな冬ですが、土作りや庭木の剪定といった、この時期ならではの屋外作業もあります。室内管理の鉢植えなどは乾燥に注意が必要ですし、春からの植栽計画を立てたりと、ガーデナーにお休みはありません。 【一月の庭仕事】で、作業内容をチェックしておきましょう。

二月はシーズン前の助走期間

まだまだ寒い二月、ビギナーズレッスンVol.2では、【お手軽植物で一鉢から始めよう!】と題して、インドアで楽しめるものを中心にビギナー向けの植物やその選び方などついてご紹介しましたね。特に苗の選び方は、今後も基本となる知識です。よく覚えておきましょう。
また、この時期は一月にやり残した庭木の整枝剪定や土作り、害虫防除などがまだ適期です。【二月の庭仕事】もチェックして、まだ終わっていない作業などを確認しましょう。なお『春花壇の準備』の項でも述べましたように、この頃からショップには目に鮮やかな花苗が並び始め、ついつられて買ってしまいがちですが、露地植えはまだ危うい時期です。買ってから後悔しないように、「いま植えて大丈夫?」を常に念頭においておきましょう。

三月、いよいよ始動の時期

二月はまだインドアが中心でしたが、そろそろ本格的なガーデニングシーズンに向けて始動です。 ビギナーズレッスンVol.3では、【植物栽培の基本、種まきに挑戦!】ということで、植物栽培の基本とも言える種まきについてご紹介しました。とはいえ、寒冷地など地域によってはまだまだ霜害も予想されるので、手始めはスプラウトでしたね。
種まきの適期は植物によって異なりますから、種袋裏面などに記載されている地域ごとの種まき時期をよく確認しましょう。
また、暖地では花壇など露地植えも可能な時期になります。【三月の庭仕事】をチェックして、作業を確認しておきましょう。

四月、春爛漫を満喫!

サクラをはじめとして、春に開花する花木はたくさんあります。それに加えて秋に植えた球根類も開花し、まさに春爛漫!花壇も華やかになりますね。
ビギナーズレッスンVol.4では、【春の草花で花壇や寄せ植え作りを】と題して、「どこに、どうやって花壇を作るのか」その考え方と、植栽選びのポイントについてお話しました。ハード面などはプロに依頼しても良いのですが、できるところは自分でやった方が出来上がったときの喜びが大きいと思います。
さて、春になって喜んでいるのは、人間ばかりではありません。ガーデナーの悩みの種である病害虫も、本格的に活動開始です。早め早めの防除に努めましょう。
【四月の庭仕事】もチェック!

五月、菜園やDIYも楽しい季節

五月ともなると寒冷地でも遅い春を迎え、露地植えも種まきも安心して行える季節になります。また、野菜苗なども店頭にたくさん出回る時期でもあります。ゴールデンウィークなど、まとまった時間も取りやすいでしょう。思いっきり、ガーデニングを楽しみたいですね。
ビギナーズレッスンVol.5では、【野菜やハーブを育ててみよう】ということで、「育てる、見る、食べる」を楽しめる、キッチンガーデンについてお話しました。
家庭菜園だけでなく、庭木、草花、観葉植物に芝生管理と、庭作業もたくさんあります。【五月の庭仕事】のチェックもお忘れなく!

六月、梅雨時は緑陰を楽しもう

日本独特の季節である、梅雨を迎えます。【六月の庭仕事】でも述べたように、この時期は挿し木や挿し芽の適期です。
ビギナーズレッスンVol.6も【植物を殖やすという楽しみ】と題して、植物を殖やすための様々な方法についてお話しました。挿し木や挿し芽は、すぐに根が出てくるものもあれば、なかなかうまくいかないものもあります。「ダメでもともと」くらいの気持ちで、いろいろと挑戦してみましょう。
また、この時期はどんよりしたお天気を映すように、気も滅入りがち。でも日本庭園などは、雨に濡れしっとりとした美しさが楽しめる季節です。梅雨に咲き誇る、さまざまなアジサイを見に出かけるのも良いでしょう。

七月は、高温多湿に要注意!

梅雨から夏にかけては、高温多湿な気候となる日本。この時期は、病害虫が発生しやすい条件が整っています。これに合わせて、ビギナーズレッスンVol.7では【植物の健康管理について考えよう】と題して、植物の病害虫についてと、簡単にできる夏越し対策についてお話しました。早期発見・早期対策で、この時期を乗り切りましょう。
【七月の庭仕事】のチェックもお忘れなく!

八月、夏休みは親子で楽しもう!

暑~い夏を迎えました。このところ、地球温暖化のせいか、オゾン層が薄くなったせいか、日差しがヂリヂリと肌を刺すように感じられます。
さて八月のお楽しみというと、大人も子供も「夏休み」ではないでしょうか。ビギナーズレッスンVol.8では【子供と楽しむガーデニング】として、自由研究から工作、そして親子のコミュニケーションにもなる、様々なアイディアをご提案!
【八月の庭仕事】も、合わせてご覧ください。

秋のガーデニングシーズンを迎える、九月

徐々に暑さが和らいでくる九月は、秋のガーデニングシーズンです。この時期にやっておきたい作業は、【九月の庭仕事】で確認しましょう。
さて、春からガーデニングを始めたというビギナーも、だいぶガーデニング知識を蓄えてきたころではないでしょうか。ガーデニング作業にも慣れてくると、こんなものも気になるのでは?ということで、ビギナーズレッスンVol.9は、ズバリ【見切り品は、「買い」ですか?】。見切り品の見分け方や、購入の際の注意点についてご紹介しました。
ガーデニングを長く楽しむためには、ある程度節約術も必要ですが、「安物買いの銭失い」にならないよう、注意したいですね。

秋を満喫する、十月

秋本番、北の地から紅葉前線が南下していく季節を迎えました。全国各地で様々な収穫祭なども開催される時期ですね。五月にチャレンジした、キッチンガーデンはいかがでしたか?十月はイチゴ苗を更新したり、ハーブを株分けしたりといった作業も適期です。【十月の庭仕事】で作業を再確認しておきましょう。
また、秋植え球根が店頭にたくさん並ぶ時期でもあります。ビギナーズレッスンVol.10では、まだ球根栽培に挑戦したことがないという方に向けて、【球根植物の楽しみ方】をご紹介しました。ただし、あまり早く植えると球根が腐ってしまうこともあるので、植えつけは十月下旬から、暖地では十一月上旬あたりがお勧めです。

晩秋十一月は、冬越し準備を

初霜・初氷の便りも聞こえる十一月、季節は晩秋です。来るべき冬に備えて、庭も冬支度を始めましょう。ビギナーズレッスンVol.11では、【庭の冬ごもりに備えて】と題して、植物の耐寒性についてと、凍霜害や雪害についてお話しました。
具体的な冬越し対策については、関連記事【冬越し・防寒 寒さはチープに乗り切ろう!】【緊急、雪対策!】【宿根ハーブの冬越し】などもご参照ください。
秋の日はつるべ落としで、作業時間も限られます。【十一月の庭仕事】も計画的に進めたいですね。

一年の締めくくり、十二月

以上、今年一年間の締めくくりとして、ビギナーズレッスンを振り返ってみました。この一年、充実したガーデニングライフを送れましたでしょうか。
【十二月の庭仕事】としては、十一月にやり残したこととか、新年を迎えるための外回りの片付けなどもまだ残っているでしょう。できるだけ早めに済ませて、ゆったりした気分でクリスマスや大晦日といったイベントに備えたいですね。
今年できる庭作業はもう終わりという方は、家の中でリースツリーといったクラフトを楽しんでみるのもお勧めです。庭で出た剪定枝などを用いたクラフトは、来シーズンに向けての活力も湧いてきますよ。

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