Vol.1はじめよう!お気楽ガーデニング

※ オールアバウトで掲載終了した記事を再編集しました。内容は公開時のものとなります。

枯らしちゃダメ?ガーデニングに興味はあるけど、枯らしちゃったらかわいそう……、失敗したらどうしよう……そんな思いでイマイチ踏み切れずにいる方、いませんか?ここで声を大にして言いたいのですが、「絶対に枯れない植物」というのはありません。ですから、植物が枯れることをむやみに畏れてはいけません。
確かに植物の育て方はそれぞれ難易度が違いますから、大事に育てたつもりでも枯れて(枯らして)しまうことはあります。(かくいう私も、いったい幾つの植物たちを昇天させてしまったことか……。)でもそれって逆に捉えると、「育てやすい植物を選べば、失敗は少ない」ということですよね。
さあ、そうとわかったら、迷いや気負いは捨ててガーデニングの世界へ飛び込んでみましょう!

あなたのお宅に向いているのは、インドアガーデニング?それとも一から手作りの庭?
自分にあったガーデニングは? まずはあなたの生活環境にあったガーデニングスタイルをチェックする記事、 【暮らしに合ったガーデニングスタイルは?】をご覧になってみて下さい。ここではスペース(住環境)と時間的制約に重点をおいて、庭を自分で造る、業者に依頼する、ベランダで楽しむ、インドアで楽しむとスタイル分けをしています。
チャートの結果とあなたの望むガーデニングスタイルが必ずしも一致するとは限りませんが、ガーデニングをはじめる際の目安にはなると思います。
チェックした結果は、いかがでしたか?どの程度のスペースでガーデニングができるか、どのくらいの時間をガーデニングに費やすことができるか大体掴めたなら、次のステップに進んでみましょう。

はじめてのガーデニング、何を揃えたらいい?
さて、いざガーデニングをはじめようと思い立ったとき、何を準備すれば良いのでしょう。そんなときにお役立ちなのが、【ガーデニングお道具事典】です。 ここではガーデニングに必要な道具を作業別に分け、使用頻度が高いと思われる順に掲載、解説しています。
はじめてのガーデニングは最低限シャベルとハサミ、植物を植える鉢と土、それにグローブくらいあれば始められます。その他の道具は、作業効率や使い勝手などを考えて、少しずつ揃えて行くと良いでしょう。

また、興味を持ったことについて情報を集めたくなるのも人の常。私も本格的にガーデニングをはじめた当初は、ガーデニング雑誌やHow to本などを買い漁ったものです。いまはこのようにインターネットで必要な情報を得ることができるようになり、本当に便利になりました。

それでも、常に手元においてページを繰ることができる「本」の良さも捨てがたいもの。私のように手当たり次第に買う必要はありませんが、自分が必要とする情報がわかりやすく解説されたものを厳選して、何冊か購入してみてはいかがでしょう。 【ガイドおすすめ書籍】でもガーデニングの本をご紹介していますので、参考にどうぞ。
なお、本やネットで得る様々なガーデニング情報の中で「アレ?これって何のこと?」と疑問に思うような専門用語については、【ガーデニング用語辞典】で解説していますので、ぜひご利用ください。

世の中には「私って形から入るのよね」という方がいるように、こういったお道具を一気にド~ンと揃えてしまうのも一つの手ではありますが、初めからパワー全開ではなかなか長続きしないもの。気楽に、気長に、ゆる~くいきましょう!

花よりも土にお金をかけよ!
最低限のお道具はあるし、やる気も満々!手始めに何を植えようかなぁ?可愛いお花も欲しいし、グリーンのきれいな葉っぱも楽しみたいし、良い香りのするハーブなんかも良さそう……。そうそう、私もガーデニングを始めた頃は目についた植物はアレもコレも欲しかったものです。
でも、ちょっと待って!せっかく買った植物は、できるだけ枯らさずに長く楽しみたいですよね。そのために、まずは土について少しお勉強しておきましょう。
一口に「※1.土」といっても、粘り気のある粘土質の土からパサパサの砂質の土まで、その形態と性質は様々です。 そして植物を育てる上では、排水性、保水性、通気性、保肥性が良く、根が張りやすい「※2.団粒構造の土」であることが求められます。
※1.土の種類については、【マイブレンドの土を作る】で解説していますので、ご参照ください。
※2.団粒構造については、【もうワンランクアップ!達人への近道は?】の「土について」で解説していますので、そちらをご参照ください。

そこで、講習会などでいつも口にするポイントなのですが、「高い花苗を買うよりも土にお金をかけましょう」ということです。つまり一鉢千円もするような珍しい花苗を手に入れたとしても、その後に植え付ける土の状態が悪ければ枯らしてしまうのは目に見えています。逆にたとえ一つ98円のポット苗でも、その後に植え付ける土が良ければ、植物は充分に根を張ることができ、葉を繁茂させ、たくさんの花を咲かせてくれるでしょう。

ということで特にコンテナ栽培の場合は、ちょっとお金をかけても良い土を使っていただきたいのです。……と、ここまで言うと「何処のメーカーの土がいいですか?」という質問がでたりするのですが、「○○メーカーの、△□は良いですよ」とは明確に言い難いところがあります。
というのも、植物を育てる環境というのは千差万別で、日照時間や風当たり、また管理する人の水やりのクセなどにより、同じ培養土を使っても結果がすべて同じとは限らないからなのです。(私自身がナーセリーでブレンドした土を使っていたり、たまに市販の培養土を買ってもそのまま使うことがほとんど無かったというのも、明確にお答えできない理由の一つです。今年は少し意識して、メーカーの土も使いくらべてみようかと思っています。)
さて、市販の培養土の話に戻りますが、必ずしも「値段が高い=品質が良い」とは言えないかもしれませんが、それでも特に鉢物やハンギングなどに使う土は、「14リットル一袋198円!」など廉価で売られている培養土よりも一袋500円位からのものをおすすめしたいですね。廉価品は、花壇など大きなスペースで使うなら問題ないでしょう。

今回は、これからガーデニングをはじめようという方に向けて、事前の準備的なことを中心にお話ししました。次回ビギナーズレッスンVol.2【お手軽植物で一鉢から始めよう!】では、「最初の一鉢、何にしよう?」ということで、ビギナー向けの植物についてお話します。お楽しみに!

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