大雪と危機管理

1月14日から15日にかけて、降雪と寒波の影響により、転倒する人やスリップ事故が相次ぎ、1500人を超えるけが人が出たと報じられました。
こういったニュースは隔年周期くらいで目にしますが、それを見て思い出すのはン十年前に初めて関東圏に引っ越すことになった時のこと。

転居先の確認のために大宮駅に降り立ったのは、ちょうど前日に2年ぶりの大雪が降ったばかりとかいう、ある晴れた日。行きは東北新幹線でしたから滞り無く予定していた用事を済ませ、さて帰ろうか…というときです。駅のホームに立つも、待てど暮らせど電車が来ない…一体なぜ…?
ええ、もちろん「積雪」による遅延だったわけですが、そうとわかるまで、結構時間をくってしまいました。これがバスだったら、さもありなんで理解できたのですが、雪国では、「雪で電車が遅延する」というのはあまり経験が無かったのです(強風で止まることのほうが多いかもしれません)。
しかも、外はすでに雪が溶けてビチャビチャ状態。これで、どうして電車が来れないのか、わけがわかりませんでした。
と、まあ、先ごろのニュースをみても、あの頃とちっとも変わらないのね…という思いを抱いたわけです。

さて本題ですが、いくら年間積雪量が少ないからといって、首都圏であっても一年おきくらいにはドカッと雪が降ったりするわけですから、その度に同じようなことを繰り返すというのは、どうなの?ということです。
「いずれ大なり小なりそういったことが起こりうるとわかっているのに云々」…というところは、震災とその後の津波被害に通じるものがあるように感じられます。
阪神淡路大震災の時は、慌てて防災グッズを取り揃えたものです(でも非常食などは、期限切れ前に消化して補充は後回しになってしまいました…)。東日本大震災では、我が家でも多少被害があったのに、やや地震慣れしてしまっている感があります。
こう言うと大げさかもしれませんが、防災や防犯というのも、大切な危機管理の一つだと思います。今回のような雪も、「雪害」という自然災害です。地震や空き巣に対する備えはしっかりしていたのに、雪道で滑って転んで骨折…なんていうのは笑えません。

頻度の低いものに対してどこまで備えるのか?は、人それそれなのですが、関東で暮らしたときに、予想外に「雪かきスコップ」の保有率が高くて驚いた経験があります。「雪かきスコップ」を保管しておけるのですから、「滑りにくい靴」や「靴に着脱可能な滑り止め」くらいは準備しておいたほうがいいですよね。あとは気象情報に留意することでしょうか。最近の天気予報は随分と精度が上がりましたし。
それと…「積雪数センチで電車が止まってしまう」ということが解消されると、雪道にノーマルタイヤでスリップ事故ということも減少すると思うのですが、こちらの方はなかなか難しいことなのでしょうかねぇ。

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