成人の日に思うこと

今日は、「成人の日」ですね。この祝日は、「おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日」として1948年に制定されたそうです。ハッピーマンデー法により、1月の第二月曜日になってから久しいのですが、このシステムがいまだにしっくりこないのは私だけでしょうか…。

それはさておき、この成人の日には毎年各地の成人式の様子がニュースに取り上げられ、「どこそこの成人式は厳かで良かった」とか「◯◯市では新成人が暴れた」とかテレビやネットといったメディアで伝播されていきます。

で、世間は「私らの頃はああだった、こうだった」とひとしきり説教のような嘆きのようなコメントをたれ、ああ今年も成人の日が過ぎたなぁと感じいるのです。新成人がいない家庭では、年中行事を一つこなした感でしかないのかもしれません。
そういった中で毎年のように持ち上がるのが、成人式の必要性や、20歳から18歳への成人年齢引き下げといった論議です。
成人式の必要性については、前述のように厳かに粛々と執り行われるところ、かたやモラルに欠ける行動ばかりが目立つところと地域によってバラつきがあり、一概に止めましょうとは言えないものです。また、今年の新成人の理不尽な振る舞いによって翌年の新成人が成人式を行えなくなるというのもいただけません。
しかし出席者数が減少してきているといった問題もあり、式の運営について苦慮している地域が多いようです。これらを考え合わせると、式典の是非については今しばらく現状のように、成功例を参考にしながら自治体ごとに検討というのが現実的と思われます。

もう一つの、成人年齢引き下げについてはどうでしょう?
昔の成人式と言える「元服」は数えで15歳に行われたと言いますから、満14歳で成人とみなしたことになります。でも、当時は寿命も短かかったでしょうし、自分の食い扶持を稼げるくらいになれば充分一人前だったのでしょう。
現代では労働基準法で18歳未満の労働には制限があるので、15歳では一人前に稼ぐことはできませんが18歳以上であればOKとなります。また世間一般的に一人前と認められる婚姻については、日本の法律では女性16歳、男性18歳で可能となります。
ここだけ見れば18歳に引き下げても良いのでは?と思えますが、やはり問題は飲酒、喫煙、選挙権の方にあるのでしょうね。
飲酒・喫煙は個人のモラル&健康の問題になってくると思うので、18歳でも20歳でも、あまり変わらないのでは?と思います。選挙権についても、権利の行使をしない現成人よりは、しっかりとした考えを持った若い人に期待したいところですね。

何にせよ晴れて成人を迎えられた皆さんには、「今より若い時はない」というのを肝に銘じ、いろいろなことを経験し、大いに笑い、大いに悩み、常に希望を忘れずに歩んでいって欲しいなぁと思います。
それにしても、つくづく…、「若い」って、いいね!

コメント