3/11・東北地方太平洋大地震・当日

この度の地震・津波により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
また、亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈り申し上げます。
私も岩手県在住ですが、内陸のため津波の被害は免れることができました。
それでも親戚、知人との連絡が取れず、不安な日々を過ごしております。

さて、3月11日の震災時ですが、私は自室におりました。
仕事も一段落したので台所仕事でも…と思ったところで、突如携帯からアラーム音が鳴り響いたのです。
携帯を開くと、「緊急地震速報」の文字が目に飛び込みました。
地震?
とっさにピンと来なかったのは、地震慣れしていたからでしょうか。
つい先日も大きな地震があったばかりですから…。
でも、今回は違いました。

呆然と携帯を見つめていたら、ゴゴゴゴッという振動音と共に強い揺れが襲ってきました。
きたーーー!地震きたーーー!!
何コレ、強い!!!
逃げるも何も、椅子に腰を下ろした状態で突っ張り式のPCラックに縋りつき、ひたすら揺れが治まるのを待ちました。
頭の上からバサバサと書類入れが落ちてきたり、どこかで何かが倒れるような音がするものの、なかなか揺れは治まりませんでした。
普段、震度4くらいでは微動だにしない、変に地震慣れしているところがありましたが、今回のはさすがに命の危険を感じる揺れでした。

いったい何分ぐらい揺れていたんでしょう?
揺れが治まってホッと一息、すぐに情報を得ようとしましたが、
ガーン!停電してるじゃないですか!
これではテレビはおろか、暖房も止まってしまって動きません。
取り急ぎ、家中のラジオと懐中電灯、そして乾電池をかき集めました。
乾電池の残量をチェックしつつ、キャンプ用のランタンと懐中電灯&ラジオ2個を準備。
ラジオをつけ地震情報に耳を傾けながら、被害状況を確認しました。

一階は食器棚から飛び出したカップやガラスコップが幾つか割れており、和室ではガラスケースに入った陶器の置物が落ちてケース共々破損、重たい茶釜もひっくり返っていました。
二階では、本棚から飛び出した文庫本などが散乱。それと中身が入っていなかったカラーボックスが、倒れて損壊。
その他、家具が倒れるといった被害はありませんでしたが、整理ダンスが60センチほど前進していて驚きました。

ライフラインは水道とガスは使える状態でしたが、固定電話と携帯は地震後不通。そして、停電はいつまで続くかわかりません…。
余震に怯えながらも、とりあえず飛び散ったガラス片などをホウキでかき集め、冷凍庫の中身を生協の発泡スチロール箱に移しかえてベランダに出しておきました。

日が暮れるに従い、暖房が消えた部屋はシンシンと冷えてきて、ホッカイロをして着れるだけ着込みました。
早々に帰宅してきた家族と無事を確認しあい、ランタンの灯りで夕食。
寒さもあって、みんな布団にもぐりこんでラジオの音に耳を済ませて一夜を過ごしました。

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