第12回国際バラとガーデニングショウ レポート

※ オールアバウトで掲載終了した記事を再編集しました。内容は公開時のものとなります。

第12回 国際バラとガーデニングショウ概要 

第12回国際バラとガーデニングショウ公式ガイドブック「国際バラとガーデニングショウ(International Roses & Gardening Show)」は、およそ100万輪のバラが13000平方メートルの会場を埋め尽くす、世界のバラと美しいガーデニングを紹介する国内最大規模の華麗なるショウです。
今年のメインテーマは、『バラにつつまれる贅沢を』、サブテーマは『花が主役の庭』です。また特別企画として、『ピーターラビットの庭仕事~英国湖水地方の街から~』を展開。物語から抜け出したような、美しい湖水地方の庭がドーム内を彩ります。今回は、この第12回のショウの見どころをご紹介します!

メインテーマ「バラにつつまれる贅沢を」

今年のショウは「バラにつつまれる贅沢を」がテーマ。「サロン・ド・ローズ」ではバラの様々な楽しみ方を提案するほか、イングリッシュローズで彩るローズテラスではデモンストレーションや各種レクチャー、トークショーなど、たくさんのイベントも催されます。
黒柳徹子さんの「エミリー・ディキンソンの庭」は、アメリカの詩人エミリー・ディキンソンの詩をもとにイメージした庭です。

  

ビーズ刺繍デザイナーの田川啓二氏とバラのブリーダー河本純子さんによる「クチュール・ガーデン」では、バラの花弁の美しさをドレスで表現しています。


ガーデンテーマ「花が主役の庭」

「花が主役の庭」では、著名なガーデンデザイナーによる4つのガーデンが展示されています。
ケイ山田さんの「フラワーガーデンのティーパーティー」は、バラのトンネルをくぐり美しい緑の芝生の上で繰り広げられるティーパーティーをイメージ。ここで飲むお茶は、最高の味に違いありません。 


吉谷桂子さんの「精霊の花園~ニンフの泉~」は、いまも妖精たちが棲んでいるに違いない……、そんなイギリスの庭を表現。自然の息吹を感じる庭です。 


田丸和美さんの「かおりめぐる庭~フレンチローズと香りの植物~」は、芳香のあるフレンチローズをメインに、こちらも香りの楽しめるコンパニオンプランツを組み合わせました。香りに包まれる贅沢を楽しめる庭になっています。


 マーク・チャップマン氏の「リトリートガーデン~英国流癒しの庭~」では、現代的コテージガーデンを提案。ハーブの芝生にキッチンガーデンと、週末を満喫できるサマーハウスは癒しの空間にピッタリです。

  

特別企画「ピーターラビットの庭仕事」

ピーターラビットを題材にした特別企画展示は、これまでのショウで大賞受賞を果たしたガーデナーが中心となり、会場に英国湖水地方をイメージした庭を展開しました。

昨年の大賞受賞者・清水工業ガーデンの「丘の上のフラワーガーデン~ポターの夢見た花園」では、水辺に浮かぶカヌーが湖水地方であることを感じさせます。

  

 第7回大賞受賞の西武造園による「マグレガーさんのやさい畑~おいしい!たのしい!キッチンガーデン」 は、ピーターラビットのお話の中に登場するマグレガーさんの野菜畑を再現しました。 



「湖水地方のコテージと森のガーデン」では、第6回大賞受賞のユ・メ・ミファクトリー、第4回大賞受賞の加藤造園、倉本聰脚本の『風のガーデン』の舞台を手がけた上野砂由紀さんがタッグを組み、ブリッジハウスを配した湖水地方の代表的な風景を作りあげました。


  

コンテスト大賞受賞作品

第12回 国際バラとガーデニングショウでは、ガーデン部門、ハンギングバスケット部門、鉢植え部門、切花部門のコンテストが行われました。その中から、ガーデン部門とハンギングバスケット部門の大賞受賞作品をご紹介しましょう。

ガーデン部門大賞は、木ごころの「春風駘蕩」。過剰な装飾を省き、植栽の美しさにこだわった作品です。植物とひたむきに向き合う心が感じられる庭です。 白い藤の鉢は一際目を惹く、フォーカルポイントになっています。


  
 

見事な白藤の鉢 ハンギングバスケット部門の大賞は、島谷道子さんの「~森~」。丸型の吊りバスケットです。 



こんなところも見逃さないで!

会場の展示作品は、隅々まで神経が行き渡った逸品揃いです。見る側も目を凝らして、作品をじっくり味わいたいですね。ここでは、そんな要チェックポイントをご紹介します!

「精霊の花園~ニンフの泉~」では頭の上にも視線を!ここにもニンフの棲み家があって、ちゃんと階段もついていますよ。 


「マグレガーさんのやさい畑」では、おいしそうな新鮮野菜がいっぱい!あなたはこっそり忍び込んだピーターラビットを見つけられましたか?

  

京阪園芸(株)小柳倫子さんによる「もうひとつのじかん」より、板塀を利用したバラの名札。これならド忘れしないし、おしゃれですよね。

  
最後は、(株)矢藤園による「木をめくるように楽しむ庭」の、ウサギ穴のようなトンネル周りの植栽に注目です。イチゴやネギ、レタスといった菜園の脇を、バニーテール(兎の尾)の別名を持つラグラスが飛び跳ねたように点在します。それはまるで「不思議の国のアリス」の白兎のようであり、ピーターラビットのようであり……。 


この他にもまだまだご紹介しきれない見所がたくさんの会場内には、バラ苗やガーデニンググッズが入手できるガーデニングマーケットもあります。毎年大人気のこのイベント、ぜひ一度会場に足をお運びいただき、バラに包まれる贅沢なひとときをどうぞ!

スナップ集

 


 

 





『第12回国際バラとガーデニングショウ』
期間─2009年5月12日(水)~17日(月)
   9:30~17:30(入場は終了の30分前まで)但し、最終日17日は17:00終了
場所─西武ドーム(埼玉県所沢市上山口2135)

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