TIF&ガーデンショー2010レポート

※ オールアバウトで掲載終了した記事を再編集しました。内容は公開時のものとなります。

「東京インターナショナルフラワー&ガーデンショー2010」概要 

東京インターナショナルフラワー&ガーデンショー2010リーフレット「東京インターナショナルフラワー&ガーデンショー2010 (以下TIFGと略)」は、日本にガーデニングブームをもたらしたと言われる、1990年の「花の万博」の理念を継承しながら、アジアの「チェルシー・フラワーショー」とも言うべきハイレベルのフラワー&ガーデンショーを目指して開催されるイベントです。
会場では国内外のガーデンデザイナーによるガーデン作品や、コンテナガーデン、ハンギングバスケットなど多彩な展示を楽しむことができるほか、ガーデニングに関するセミナーやイベントに参加したり、グッズや資材を購入することもできます。

開催期間:2010年4月17日(土)~25日(日)の9日間
開催会場:国営昭和記念公園 みどりの文化ゾーン

コンペティション受賞作品の紹介

今回のイベントでは、ショーガーデン部門、シティガーデン部門、スモールガーデン部門、コンテナガーデン部門、ハンギングバスケット部門、園芸装飾・ディスプレイ部門、フラワーアレンジメント部門の出展作品によるコンペティションが行われました。その中からガーデン部門とコンテナ、ハンギングの受賞作品をご紹介します。

■ショーガーデン部門
ショーガーデン部門は、100平方メートルのガーデン16作品が出展されました。ベスト・オブ・ザ・ショーガーデンには、小杉左岐さんの「きざしの庭」が選ばれました。オリーブの大樹と、石と水を配したダイナミックな作品です。


  
■シティガーデン部門
シティガーデン部門は、50平方メートルのガーデン10作品が出展。ベスト・オブ・ザ・シティガーデンには、The Seasonの「シエスタ・ガーデン(木漏れ日が誘う休息)」が選ばれました。しっかり作りこまれたハードに植物のグリーンが美しく映える、シティガーデンの名にふさわしい作品です。 



■スモールガーデン部門
スモールガーデン部門は、25平方メートルのガーデン10作品が出展。ベスト・オブ・ザ・スモールガーデンには、有限会社たかはし園芸の「庭に暮らす(実りの予感)」が選ばれました。懐かしい里山の温もりを、小さな庭に表現しました。

  

■コンテナガーデン部門受賞作品 

89歳の母へ

■ハンギングバスケット部門受賞作品

昭和の森の春うらら


TIFGのみどころ

ここからは数ある展示作品の中から、見逃せないポイントなどをご紹介します。

■Sleeping GARDEN
Piece of Mindのショーガーデン「Sleeping GARDEN」
コッツウォルズを彷彿させる、30センチほどの家の模型で作られた街並みは、来場者の人気の的。家々は鉄筋とモルタル製、そこに窓枠や木の扉を取り付けた手作り作品です。


  

■in the garden(~ときと共に~)
有限会社清水工業GARDENのショーガーデン「in the garden(~ときと共に~)」
こちらで目を惹くのは、水の流れ出すスフィア(丸玉)。画像ではわかりませんが、中で金魚も泳いでいます。 



■笑い声のある風景
有限会社戸塚植物園 VESSEL GARDENのシティガーデン「笑い声のある風景」は、青いツリーハウスが目を惹く。両親に連れられて来場した子が、「ボク、こんな庭がいい!」と叫ぶ声に、うなずきたくなる庭です。 



■COOL JAPAN
有限会社苔匠のシティガーデン「COOL JAPAN」は、自社栽培の苔で日本の美を表現。庭で、緑の富士を愛でるのも粋。 



■えん
加藤恵さんのシティガーデン「えん」は、区画をうまく利用した奥行きのある作品です。 


今回のコンペティションでは、里山をイメージした庭が多く見受けられました。時代が「心のふるさと」を求めているのかもしれませんね。

 
 

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