2009は、「エコ」に楽しむガーデニング

※ オールアバウトで掲載終了した記事を再編集しました。内容は公開時のものとなります。

これまでに20072008とご紹介してきた社団法人日本家庭園芸普及協会主催の「日本フラワー&ガーデンショウ」、19回目を数える2009年は「人と地球にエコロジー はじめよう!花と緑のある生活(くらし)」をテーマに、2009年3月27日~29日の3日間幕張メッセにて開催されました。

テーマフラワー
「デルフィニウム」
2009年のガーデニングは、「エコ」がカギ

会場ではガーデニング関連の新商品や新品種の花などが紹介されるとともに、展示即売やガーデニングレッスンなどもあり、毎回多くの来場者が訪れる人気のイベントとなっています。
今回は数多の展示の中から、ガイドが注目したものにスポットを当ててご紹介します。


環境&エコなグッズたち

【木質プラスチック製品】
少し湾曲したブロック、
組み合わせで円形の鉢台にも
今年のテーマとなっている「エコロジー」に着眼したガーデニンググッズの中から、まずは木質プラスチック製品をご紹介!
木質プラスチックとは樹皮や製材時に出た残材、間伐や剪定枝など、いままで利用されていなかった木質資源を原料に作られたバイオマス(生物を資源とする)プラスチックのことです。

未利用の資源を原料としていることや、焼却しても新たなCO2を排出しない、様々な形でリサイクルできるといったことから環境に配慮した製品として注目されているものです。

レンブロックと木質プラスチックの鉢
画像ではちょっと見難いのですが、右の千葉産木質プラスチックで作られた「レンブロック」という製品は、おもちゃのブロックの要領でカチッとはめて組み立てることができます。花壇のエッジにしたり、鉢台にしたりと用途はいろいろありそうですね。
会場ではレンブロックの他にも木質プラスチックを使用した鉢や、本物そっくりに作られた昆虫の模型(バンダイ:アースカプセル)などが展示されていました。


【環境に配慮した灌水システム】

自動灌水システム「オートポット」
「水」は地球の大切な資源、植物を育てるうえでも欠かせないものです。その水資源を有効に、そして手間要らずでガーデニングに活かしたいと、様々な灌水システムが開発されています。
画像は、イギリスの自動灌水システム「オートポット」という製品。後方のタンクに水と液体肥料を入れておくと、独自のバルブによって自動的に供給してくれるのだとか。電源不要で、タイマーいらずというのがポイントですね。

もう一つ、「おもしろガーデニンググッズ発明展」の中で、毛細管現象を利用した「保水プランター」という展示作品があり、構造はシンプルながら惹かれるものを感じました。

2009年、注目の新品種

種苗メーカー、個人育種家が開発した新品種を展示したコーナー「F&Gジャパンセレクション」から、2009年の注目株を何点かご紹介しましょう。

宿根キンギョソウ ‘ラブミーピンク’

 
 

華やかなラナンキュラス ‘ガーネット’



新しい花色のスイートピー ‘式部’


野菜と花の寄せ植え

会場ではこの他にも家庭菜園のモデルや、野菜と花の寄せ植え・ハンギング、スプラウト栽培など、家庭ですぐ実践できるようなガーデニングアイディアが紹介されていました。
花苗やグッズの販売も大賑わいで、ガーデニング人口が着実に増えてきていることを実感しました。

コメント