第10回国際バラとガーデニングショウ レポ

※ オールアバウトで掲載終了した記事を再編集しました。内容は公開時のものとなります。

国際バラとガーデニングショウ概要

世界のバラと美しいガーデニングを紹介する国内最大規模の華麗なるショウとしてすっかりお馴染みとなった「国際バラとガーデニングショウ(International Roses & Gardening Show)」、記念すべき第10回目となる今年のテーマは、『英国ガーデンへの回帰』です。
公式ガイドブック
イングリッシュガーデンが紹介されたときのあの衝撃と感動を彷彿させる数々の展示作品とバラの名花が一堂に集結する 今年のショウの様子を、画像と共にご紹介します。

イングリッシュローズアベニュー

ここは来場者を迎えるバラの回廊とウエルカムガーデン、期間中様々なステージイベントを行うローズテラスとで構成されたゾーンです。
今年のバラの回廊は、※イングリッシュローズの生みの親、デビッド・オースチンのイングリッシュローズアベニューです。
※オールドローズの香りとモダンローズの四季咲き性を兼ね備え、病虫害にも強いバラの品種

 

ウエルカムガーデン ローズテラス


民家風のファサードに華やかなボーダー

 
こちらも見事なボーダー花壇

シンボルガーデン

2008年のシンボルガーデンは、「五感で楽しむクラシックローズ・ガーデン」と題し、2000株ものクラシックローズが庭を彩ります。
ガーデンを手掛けるのはオールドローズの蒐集と保存、そして数々の名花を世に送り出してきた育種家ピーター・ビールス氏。
アーチやオベリスクに絡んだバラ、芝の緑と薔薇の周囲を埋めるボーダー花壇が圧巻です。

大きなアーチが庭へといざなう

 
バラに囲まれるように配置されたベンチ

バラの街で暮らそう

サブタイトル「日常を素敵に変えるバラの魔法」と題された庭は、実際の住宅で仕立てるようなバラの表情を見ることができます。可愛らしい民家のディスプレイも必見!
 


ハンギングバスケット部門大賞

部門大賞は、宮城県仙台市在住の菊池惠美子さん作「フィジーの森の中で」。吊りタイプのバスケットに大好きな曲「フィジーの森の中で」のイメージを込めました。
ハンギングバスケット部門大賞「フィジーの森の中で」

ガーデン部門大賞「いつもの風景」

ガーデン部門では、VESSEL GARDEN(ベッセルガーデン・埼玉県)による「いつもの風景」が選ばれました。どこかの街中にもありそうな玄関先、そのわずかなスペースを彩る庭を巧みに表現しています。
 

鉢花部門大賞「プレイボーイ」

鉢花部門では千葉県の石橋正之さん作「プレイボーイ」が選ばれました。
 

デザイナーズガーデン

ケイ山田氏による、「クラシカルなローズガーデン Classical rose garden」。レンガの壁と芝生の緑に、ベンチが映えます。
 


吉谷桂子・博光氏による、「妖精の住む庭 ~モダンスタイルのボーダーガーデン~ The modern style of border with my fairy」。入り口と出口では、違った表情を見せる庭。ボーダー花壇は変化するグラデーションで彩られています。
 


玉崎弘志氏による、「天空に遊ぶ ~ヘブンリーシュラブガーデン~ Heavenly shrub border」。空色の壁、雲のような白いバラ、そして緑の灌木で作られた庭は、天国の花園をイメージしています。
 

 
第4回のショウで大賞に輝いた加藤康宏氏による、「エンジェルスマイル ~angel smile~」。金属板が張り巡らされた庭の中に、瑞々しい緑が息づいています。
 


第9回のショウで大賞受賞したクローバーガーデンによる、「Homing ~原点回帰~」。
たくさんの宿根草が咲き乱れる庭、年月を経たような石畳も趣があります。

 


国際バラとガーデニングショウ スナップ集

YU・ME・MI Factoryさんの周囲は、今年も蚤の市のような賑わいでした。私も買い物したかったぁ……。

東京都の明星大学造形芸術学科ガーデンデザインコースの学生さんたちによる作品「包まれて」。今年もたくさんの学生作品が来場者の目を引いていました。この中から未来のカリスマガーデナーが生まれるかもしれませんね。

栃木県のJOHNNY'S ART STUDIOの作品「May green last forever! ~緑が永遠に続きますように!~」は、ジャンクな雰囲気のカフェ?とよく見ると、メニューはドクダミとか雑草ばかり??このまま環境悪化が続くと、こんな雑草レストランができてしまうかも……という警鐘です。

神奈川県の株式会社岩崎造園の作品「make a conquest of metabolic syndrome~メタボなあなたへGarden Fitを贈ります~」。そのリアルさに来場者をギョッと驚かせていたこの庭、どうやらこの人物はメタボ対策のために運動中のようです。庭の緑の中での運動は、さぞや気持が良いことでしょう。でも、ご飯もおいしくなったりして……。

東京都の庭坊グリーンライフ企画の作品「のびのびキッズ計画『ろくへーベー』」は、ベランダ利用の都市型キッズガーデンを提案。こんな庭があったら、育児にも心のゆとりが持てるかもしれません。


神奈川県のリトルガーデンによる作品「薔薇につつまれて」は、「小さなベランダでも大好きな薔薇につつまれた暮らしを」という想いを込めました。

埼玉県のPiece of Mindの作品「More…Small Garden」は、庭の中にさらに小さな箱庭のような空間が広がります。入れ子のような庭に、じっと見ていると不思議な感覚に……。

京阪園芸株式会社の奥村佳代氏による「市中の山居」は、しっとりとした茶庭です。今回の記事ではあまり和風庭園を取り上げられませんでしたが、この他にも様々な和風庭園が出展されていました。


第10回国際バラとガーデニングショウ(International Roses & Gardening Show 2007)
期間─2008年5月14日(水)~19日(月)
   9:30~17:30(入場は終了の30分前まで)但し、最終日19日は17:00終了
場所─西武ドーム(埼玉県所沢市上山口2135)

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