東京ガーデンジュエリー2005・レポート

※ オールアバウトで掲載終了した記事を再編集しました。内容は公開時のものとなります。

東京ガーデンジュエリー概要 

2003年に開催された日比谷公園開園100年記念事業の趣旨を承継する形で企画されたこのイベントは、日比谷公園と丸の内仲通りを会場に、市民や団体、企業が協力して街ぐるみでガーデニングショーを行うというものです。
今回で三回目となる「日比谷公園ガーデニングショー2005」は『実りの秋のものがたり 収穫の喜びに湧く9日間』をテーマに、10月14日(金)~22日(土)第二花壇をメイン会場にガーデンコンテストの作品などが展示されました。
また昨年から併催となった「丸の内仲通りガーデニングショー2005」では、10月14日(金)~23日(日)の10日間『アーバンガーデン「杜・花・彩─Sall we walk!!」』をテーマに矢野TEA氏によるモデルガーデン2点の他コンテスト選出の15点のガーデンが展示されました。今回はその日比谷&丸の内で繰り広げられた、ガーデニングショーの様子をお伝えします。

丸ビル前のモデルガーデン、屋上庭園のイメージ

丸の内仲通り 丸の内仲通りガーデニングショーの会場は、東京駅丸の内北口から見えるビル「丸の内オアゾ」前から始まります。今回は英国のチェルシーフラワーショーのメダリストである矢野TEA氏デザインのモデルガーデンが、このオアゾ前と丸ビル前に展示されていました。

街路灯に付けられたハンギング

オアゾから丸の内仲通りに進むと、通り沿いの街路灯にはたくさんのハンギングバスケットが飾られていました。
その数は、なんと126基!デザインのパターンも様々で、使われた花材とバスケットに植え込まれた配置図も添えられており、感心しました。見た人たちの「あの花はなんだろう?」という疑問にも答えられますし、植物の組み合わせ方の参考にもなりますよね。

ハンギングバスケットを眺めつつしばらく歩くと、やがてコンテスト選出のガーデン作品が仲通を挟む形で展示されているのが見えてきます。
オフィスビルの谷間に現れた、それぞれに個性のある15作品。コンクリートジャングルの中で忙しく仕事をされている方たちへ、一服の清涼剤になったのではないでしょうか。

丸ビル前のモデルガーデン。こちらはエコロジーを意識した作品

多賀植物園「 Seiren ~静簾~」


アキラ・ガーデン・デザイン「“ちょっとひと休み”“彩・形・香”」

あいにくの雨模様で人影もまばら

日比谷公園 丸の内仲通りを抜けると、日比谷公園まではもうすぐそこです。
日比谷公園ガーデニングショーでは、プロ・アマを問わずミニガーデン、ガーデン、ベランダガーデン、コンテナガーデン、ハンギングバスケットと5つの部門に分かれてコンテストが行われ、それぞれ金銀銅賞、奨励賞、都知事賞などが選ばれます。

まずは公園事務所でガーデニングショーのマップを頂いて、第二花壇へと向かいました。 大噴水に面した芝生広場に、ハンギングやコンテナがたくさん見えてきて気がはやりましたが、その前に芝生広場を挟んだ向う側「にれの木広場」のガーデン部門へ。
ここでは高校生によるミニガーデンも展示されていて、若い感性に触れることができました。
またガーデン、ベランダ部門では、しっとりと落ち着いた山里を思わせる風景あり、斬新なアイデアの作品ありと、どれも見ごたえのある作品が並んでいました。たくさんの作品の中から、受賞作を中心にいくつか画像でご紹介しましょう。

花と緑に囲まれて、鳥たちが集う庭をイメージ

 
流木を竜の頭部に見立てた作品


ガーデン部門金賞作品

 
ガーデン部門都知事賞作品


ベランダガーデン部門東京都知事賞作品

 
ベランダガーデン部問銀賞作品


一通り多彩なガーデンを観賞して、その後ハンギング、コンテナ部門の展示へ向かいました。こちらもそれぞれにアイデアと試行錯誤をうかがわせる力作ぞろいでした。

コンテナ部門金賞作品

 
コンテナ部門銅賞作品


ハンギング部門金賞作品

 
ハンギング部門銅賞作品

広場には都内の農業系高校に通う生徒さんたちが育てたという、2万5千本ものコスモス畑もありました。ただ、どの部門でも花が雨に打たれて可哀想な状態になってしまった作品があり、長く居座りつづけた雨雲がうらめしかったですね。
広場の周囲にはガーデニング資材のブースや植物販売のコーナーもあったのですが、ゆっくり見て回ることもできず雨と時間に追い立てられるように帰路に着きました。

いままで何度かイベントレポートをお伝えしてきましたが、今回はどうにも未消化に終わってしまいました。また来年、ぜひともリベンジをしたいものです。

以上、拙いレポートとなってしまいましたが、「東京ガーデンジュエリー」は早くも2006年の開催が決まっております。今回のイベントをご覧になって花と緑に興味がわいたという方、次は参加者になってみませんか?

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