ガーデニングQ&A集~繁殖編~

今回は、ユーザーの皆さんから寄せられたご質問の中から、繁殖に関わるものをQ&A集としてまとめてみました。
お住まいの地域・庭の状況により植物の栽培・管理方法は変わってきますが、少しでも解決の糸口になればと思います。
※ オールアバウトで掲載終了した記事を再編集しました。内容は公開時のものとなります。
【Q1.】白妙菊の増やし方を教えてください
【A1.】
「挿し芽」で簡単に増やせます。春か秋に丈夫な充実した頂芽を切り、挿し床に挿してみてください。
また、種まきからも容易に育てることができます。


【Q2.】シャクナゲを増やしたいのですが
【A2.】
シャクナゲの繁殖法としては、実生(みしょう)・接ぎ木・取り木・挿し木などがありますが、初心者にも手軽に試すことができるのは「挿し木」です。
ただ、シャクナゲは根が細く浅く張るために移植を嫌い、地表部の乾燥に弱いという性質に注意する必要があります。
移植の際は根をいためない、株元にはマルチを施すなどして、チャレンジしてみてください。

【Q3.】おいしく食べた桃、この種から芽がでますか
【A3.】
実験してみた方がいらっしゃいました。
その体験談によると「そのまま土に埋めたら、芽がでてきた」そうです。桃の他にも様々な果樹が実生で育てられます。是非、試してみてください!

【Q4.】ハマナスの種の植え方・育て方がわかりません
【A4.】
ハマナスの繁殖は挿し木が一般的ですが、実生であれば採りまき(種を採取して、すぐにまく)が一番よいようです。
採ってから時間がたったものは、次のようにしてみてください。
(1) 種を水につけて充分吸水させてから浅めの鉢などに播き、水を切らさないように管理します。
冬もこの状態で凍らせないように管理(ただし寒さにはあてること)します。
発芽は春になってからです。
発芽したら葉の枚数が増えてから、根を痛めないように注意して移植します。
(2) 初めから植え場所を決めて、(1)の方法で地面に直まきします。
蒔いてから発芽まで時間が掛かるので、蒔いた場所を忘れないようにマークしておくことと、乾かさないように注意する必要があります。
土が凍るような地域では、(1)の方法をおすすめします。

【Q5.】プリムラ・マラコイデスは、こぼれ種で毎年楽しめると聞きましたが?
【A5.】
まず置き場所ですが、花がついている鑑賞期は、日当たりの良い窓辺などに置き ます。
3月くらいまではこまめに花がらを摘んで、次々開花させて楽しみましょう。
3月以降は花がら摘みをしないで、花に「だしパック」のような袋状のものをかぶせておきます。
やがて、熟した種がパックの中にこぼれてきます。(種はとても細かいです)
この種を6月頃にピートバンなどに蒔きます。
発芽後は間引き、ポット上げ…と育苗に入りますが、夏の暑さにやられることが多いので、冷涼な環境で管理します。
あまり冷え込まない地域であれば、戸外花壇での冬越しも可能です。
その場合は、こぼれ種での繁殖も期待できるのですが、プリムラ・マラコイデスは耐寒性よりもむしろ耐暑性に問題があり、一年草扱いにされてしまうことが多いようです。

※植物は生きものです!
そのため、一般論では一概に片付けられないものとなります。
同じ庭でも、「ここでは駄目だったが、違う場所に植え替えたら元気になった」ということも良くあります。
一度失敗してもあきらめずに、いろいろと試して見られると良いと思います。

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